「郵博(ゆうはく)の宝」 第2弾 「絵葉書になる前の物語。世界にひとつの原画展」

川端龍子「不尽」

 戦後の混乱もまだ冷めやらぬ1946年(昭和21)年12月27日、逓信省は日本国憲法の公布を記念して3枚1組の絵葉書を発行しました。日本国憲法には、「自由」「平等」「平和」という、人間が豊かに生きるための理念が込められています。絵柄の原画は、新しい時代の幕開けを象徴する日本を代表する画家に依頼し、意匠からは、新しい憲法によって平和を冠した新しい国づくりへの未来への希望と、平和な社会を印象付ける画題が選定されました。第二弾も企画されましたが、販売実績が芳しくなく、発売中止となり、用意された3点の原画は「不発行」となり、幻の作品となりました。

 「日本国憲法公布記念絵葉書」の絵柄には、川端龍子、藤田嗣治、石井柏亭ら著名な画家の作品から平和や復興への願いが込められたものが採用されました。また、不発行となった絵葉書の絵柄には、上村松園、川合玉堂、宮本三郎の作品が採用される予定でした。完成品にはない美の巨匠たちによる筆遣いや歴史の温もりをぜひ感じてください。

1 会期

  第1期 2026年10月3日(土)~11月23日(月・祝)

  第2期 2026年12月5日(土)~2027年3月22日(月・振替休日)

2 会場

  郵政博物館 企画展示室

3 展示資料

 第1期 戦後初の記念絵葉書「日本国憲法公布記念絵葉書・第1集」の原画の展示

     川端龍子「不尽」

     藤田嗣治「迎日」

     石井柏亭「平和」

 第2期 幻の「不発行絵葉書」原画の展示

     上村松園「融」

     川合玉堂「上高地」

     宮本三郎「編もの」

藤田嗣治「迎日」

© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2026 G4437

上村松園「融」