「切手に見る世界の国歌展」開催期間:2025年11月22日(土)~12月14日(日)

切手に見る世界の国歌展とは?
国歌は国の象徴の中で唯一形のないもの。
切手は国歌を現出させる存在。
馴染みのない国歌の世界を切手で見る展覧会です。

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◆開催概要

1 開催期間 2025年11月22日(土)から12月14日(日)まで

2 会期中の休館日 11月25日(火)、12月1日、8日(月)

3 主催・協力

  主催:公益財団法人 通信文化協会
  協力:一般社団法人 国歌の輪

4 会場 郵政博物館 多目的スペース

※12月13日(土)は、イベント運営のため13時から15時半まで一時閉鎖となります。あらかじめご了承ください。

◆開催趣旨

「切手は小さな博物館」と言われるほど、多様な意匠が特徴の一つ。当館では、常時33万種類の世界の切手を国ごとに展示していますが、この「切手に見る世界の国歌展」は、当館初の「切手」と「国歌」をテーマにした展覧会です。
「歌詞がない国歌?」「国歌を聴くことができるレコード型の切手!?」など、切手と国歌の歴史トリビアを通して世界の多様性を紹介する"目からウロコ"情報が満載。
実物の世界の切手とともに世界各国を旅するように、これまでフォーカスされてこなかった国歌にまつわるエピソードをどうぞごゆっくりお楽しみください。

◆展示構成

第1章 身近にある国歌 

国の象徴である国歌は、映画やポピュラー音楽などの身近な芸術文化に登場します。私たちはさまざまなシチュエーションで、耳にしているのです。

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第2章 イギリスから始まった切手と国歌~国歌の誕生と広がり~ 

近代郵便、そして切手はイギリスで誕生しました。国歌が生まれたのもイギリスです。ここから世界に国歌が広まりました。世界各国が持つ国歌はどのように始まり、広がっていったのでしょうか?

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世界初の切手「ペニー・ブラック」(1840)

第3章 変化する国歌 

国の象徴である国歌は変化しないものと思われがち。しかし、たびたび変化し、その理由もさまざま。為政者や国家体制の変更にあわせて、歌詞やメロディが変化していきます。国歌はどんな理由で、どのように変わるのか。最近の変化のトレンドを変えてご紹介します。

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第4章 さまざまな国歌 

国歌には、歌詞に遊び心を感じさせるものや、演奏時間がとても長~いもの、そして歌詞がないものがあります。国歌のユニークな特徴を知ることは、その国の知見を深めることにつながるのです。

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おわりに カタチある国歌 

国旗や国章と違い、目に見えない国の象徴である国歌。実はさまざまなカタチで、目に見えるものとして表現されています。ここでは、その一例として、サッカーのユニフォームや紙幣、歌われなくなった国歌を奏でるオルゴール、そして切手に表された国歌をご紹介します。

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国歌が収録されているレコード切手(ブータン、1973)

◆関連イベント トークセッション「切手と国家」(仮題)

1 内容

様々な事情で歌われなくなった国歌をオルゴールの調べとして奏でる渡邊未帆(ミュージシャン)と淺見良太(国歌の輪代表理事)による国歌の歴史とトリビア、そして切手に描かれた国歌にまつわるトークセッション。そのほか、会場で展示されている渡邊氏が制作したオルゴールで奏でる、喪われた国歌や賛歌の演奏も交えてお届けします。

2 参加方法

① 日時 2025年12月13日(土) 14時~15時半
② 方法 10分前までに会場に直接お集まりください。
③ 定員 45名(先着順)
④ 費用 無料(郵政博物館の入館料は別途必要です。)
⑤ 会場 郵政博物館 多目的スペース
※12月13日(土)は、本イベント運営のため13時から15時半まで一時閉鎖となります。あらかじめご了承ください。

3 登壇者

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渡邊未帆(ミュージシャン、放送ディレクター、音楽研究者) 
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院音楽研究科修士課程、博士後期課程修了、博士号(音楽学)取得。共著に『ジャジューカ―モロッコの不思議な村と魔術的音楽』(太田出版、2017年)ほか。現在、大阪音楽大学ミュージックコミュニケーション専攻准教授。早稲田大学非常勤講師。「音楽本大賞」選考委員。フレンチカリブ・ビッグバンドTI'PUNCH、ハイチ音楽ユニットASAKIVLE JAPONE KREOLなどで音楽活動。本展で展示中の喪われた国歌・賛歌を奏でる「喪われた賛歌 Les hymnes perdus」の製作者。

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淺見良太(一般社団法人 国歌の輪 代表理事)
学生時代、海外旅行中に国歌を歌うことで国際交流することを思いつき、国歌を歌ったり、出会った外国人が歌う国歌の歌声を録音しながら30カ国をバックパッカーとして旅をする。大学卒業後、テレビ番組の制作プロダクションに入社。2015年、現在の活動を行うため退社し、任意団体『国歌の輪プロジェクト』を設立。各国の政府機関や専門家からの聞き取りなどから国歌に関する情報収集・分析を行う。大使館や企業とのイベント開催、行政や教育機関での講演会、NHKなどのメディア出演や執筆を行い、国歌の魅力を伝え日本と海外の距離を縮めることを目的に活動している。2022年『一般社団法人 国歌の輪』を設立し現職。

......「切手に見る世界の国歌展」協力団体......
「一般社団法人 国歌の輪」について 
2015年に創立した日本で唯一国歌を専門とする団体。
多文化共生社会の推進を目的に世界の国歌情報の収集・分析・発信を行っている。
駐日大使館や大使公邸での国際交流イベントの企画・運営。大学・高校・図書館などの公的施設や国際交流流協会主催の講演会。UCCなど企業とのコラボ企画。メディアへの情報提供のほか、SNSで最新情報を発信中。http://www.kokkanowa.net/

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