特別展「ボンジュール!フランスの絵本たち」

―芸術大国フランスの子どもたちを育んだ絵本―

「シンデレラ」や「長靴をはいた猫」などを集めたペローの『童話集』、ヴェルヌの冒険物語など、フランスの児童書は、わが国はもとより世界中で親しまれています。
1930年代、そのフランスの絵本史に大きな一歩を記したのが、「カストール文庫」です。教育者のポール・フォシェは、ナタリー・パランやロジャンコフスキーなど、パリに集ったロシアや東欧出身の美術家たちと協力して、わかりやすい豊かな内容、美しい挿絵に彩られながらも、手ごろで子どもたちが手に取りやすい絵本のシリーズを生み出しました。巣やダムを築く才能に恵まれたカストール(ビーバー)にちなんで名付けられたこのシリーズは、子どもたちが遊びながら学ぶことで、彼らの創造活動の手助けをするという、フォシェの理想を体現したものでした。彼が手がけた絵本は、1931年から亡くなるまでの30年余りで320冊にのぼり、現在まで刊行されています。
本展では「カストール文庫」を中心に、同時代に誕生した『ぞうのババール』など、発展期の絵本と「遊ぶ」絵本の系譜を、日本初出展となる貴重な原画やデッサン、冊子など約300点で紹介し、芸術大国フランスの子どもたちを育んだ絵本の魅力を解き明かします。

開催概要

[会  期]2015年9月12日(土)~11月8日(日)
[休館日]水曜日 
*9月23日(水・祝)は開館し、翌24日(木)に休館。
*上記は本展会期中の休館日です。それ以外の休館情報は、当館HPにてご確認ください。
[会  場]当館企画展示場
[開館時間]10時~17時30分(入館は17時まで)
[入館料]一般300円(250円)、小・中・高校生150円(100円)
*(  )内は10名以上の団体料金
* 障がい者手帳をお持ちの方と介助者の方は無料
[主  催]郵政博物館
[後  援]在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、一般社団法人日本国際児童図書評議会(JBBY)
[企画協力]株式会社イデッフ
[特別協力]「カストール文庫」友の会、「カストール文庫」メディアテーク、アンスティチュ・フランセ東京

展示作品紹介(一部)

 

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1 ナタリー・パラン『こんにちは こんばんは』表紙(原画)、1934 年 © Nathalie Parain, 1934
2 ナタリー・パラン『お面を作る』中頁(原画)、1931年 © Nathalie Parain, 1931
3  ベアトリス・アッピア『ひなぎくのおはなし』挿絵(原画)、1935年 © Béatrice Appia, 1935
4 エレーヌ・ゲルティック『カストールおじさんの農場』挿絵(原画)、1937年 © Hélène Guertik, 1937
1,2,3,4(共通) カストール文庫、Archives Médiathèque Intercommunale du Père Castor, Forgeneuve, Meuzac, France
5 アンヌ・ベルティエ『水曜日』試作、2010年 © Anne Bertier, 2010

関連イベント

1.活版印刷ワークショップ

味わいのある活版印刷でフランス語のカードを作ってみませんか。
*詳細は、こちらをご覧ください。 

2.小さなフランス語レッスン  Petites leçons de français

本展で紹介されている絵本にちなみ、はじめての方でも楽しめる簡単なフランス語のレッスンを行います。
*詳細は、こちらをご覧ください。

3.本展オリジナル記念小型印(消印)の押印サービス(会期中)

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*詳細は、日本郵便HPをご覧ください。

同時開催

展覧会「ボンジュール!フランスの絵本たち」―アンヌ・ベルティエと現代の「遊ぶ絵本」


文字や色をテーマにした遊ぶ絵本を数多く発表して いる、現代の作家アンヌ・ベルティエの仕事を中心に、約40点 の作品を展示します。

[会 場]アンスティチュ・フランセ東京(東京都新宿区市谷船河原町15)
[会 期]2015年9月12日(土)~27日(日)
*詳細は、HP(https://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/bonjour-livres-en-france/)をご覧ください。

お問い合わせ

郵政博物館(総合受付)03-6240-4311 

リーフレット

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本展リーフレットはこちらをクリックしてご覧ください。