博物館ノート

五街道分間延絵図

収蔵品

「五街道分間延絵図(ごかいどうぶんけんのべえず)」は、正式には「五海道其外分間見取延絵図」と言い、寛政〜文政年間(1800年ごろ)に江戸幕府の道中奉行所が3部作成しました。1部は江戸城内に、残り2部は道中奉行所に置かれました。
この絵図は、名称どおり東海道、中山道、甲州道中、日光道中、奥州道中の五街道と脇街道が描かれたもので、実測の1/1800の縮尺で描き表されています。
郵政博物館は、五街道、脇街道合わせて92冊を所蔵しています。
道中奉行所が宿駅や諸街道の取締り、通信交通の管理などを行う上で必要な情報である街道沿いの家並みや一里塚、橋、寺社、旧跡などの様子が詳細に描き込まれています。
写真は、このうち「甲州道中分間延絵図」第一冊から内藤新宿周辺部分です。

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表紙