博物館ノート

貯金通帳

収蔵品

日本の郵便貯金制度が始まったのは、明治8(1875)年5月のことでした。前島密がイギリス滞在中に、郵便貯金が国民の生活や国家の発展に大きな役割を果たしているのを見て、日本でも取り入れることにしました。創業時は「郵便貯金」ではなく、単に「貯金」と呼ばれていました。明治13年、民間銀行との混乱を避けるため「駅逓局貯金」という名称に改められました。「郵便貯金」になったのは、明治20年以降のことでした。
郵便貯金制度の開始に当たり、最初の郵便貯金通帳(図1)がつくられました。当時の名称は「貯金預渡通帳」でしたが、明治18(1885)年には「駅逓貯金通帳」(図2)に改められました。「郵便貯金通帳」(図3)という名称になったのは明治22(1889)年のことでした。

図1 明治8年の貯金預渡通帳
図1 明治8年の貯金預渡通帳

図2 明治18年の駅逓貯金通帳
図2 明治18年の駅逓貯金通帳

図3 明治22年の郵便貯金通帳
図3 明治22年の郵便貯金通帳