博物館ノート

声の郵便

収蔵品

「声の郵便」とは、お年玉くじ付年賀はがきの発案者として知られる林正治(まさじ)氏の考案によるもので、郵便局の窓口等の録音室でレコードに声を録音し、郵便で送る録音郵便ともいえるものである。
第5種郵便(100gごとに8円)として取り扱われ、昭和27年から28年にかけて郵政本省、地方郵政局と全国の58の郵便局で実施された。録音にかかる料金は80円から100円ほどで、当初は無料の録音サービスを行っている。
日本で帰りを待つ未帰還者の家族の涙ながらの声がシベリヤ抑留者らに「声の郵便」で届けられ、非常な感激をもたらしたという。

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